先日23時からリルゥ編を始めたらやめられなくなり6時になっていました。こんぽたです。
今回はプレイ時間10~15時間なのに既に4か月やり込み続けているゲーム、「イハナシの魔女」について書こうと思います。
イハナシはいいぞbotになりそうなのですが、今回はどこが良かったんだろ?ということを頑張って考えて言語化しようという試みです。
できるだけネタバレは無い方向で頑張る……あと言語化やっぱり苦手でごめんねえ……。
イハナシの魔女とは?
同人ゲームサークルfragariaより発売されたノベルゲーム。
標準プレイ時間は10~15時間程度?
CVあり、非18禁。
ストーリー
幼い頃に両親を亡くした「西銘光」は、高校一年生の春、育ての親である叔母から祖父の家で暮らすよう言い渡される。
1人フェリーに乗って向かったのは人口1000人にも満たない沖縄の離島「渡夜時島」。
不安を胸に祖父の家を訪ねるも、祖父は海外へ移住してしまっていた。
事情を尋ねるべく叔母に連絡を取るが音信不通。
転校先の高校にも西銘光という生徒は在籍していないと告げられる。
光は叔母一家に捨てられたのだ。
途方に暮れた彼は夜のサトウキビ畑をさまよう。
そこで不思議な衣装に身を包んだ少女「リルゥ」に出会った。
自活力皆無の元高校一年生の光。
日本の常識をまるで介さないリルゥ。
2人は協力し合って小さな島で暮らしていく。
しかし、リルゥには渡夜時島へとやって来た目的があり……。
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— フラガリア (@fragarian) 2023年7月14日
舞台は沖縄離島。序盤でいきなりハブ焼いて食ってんのワイルドで好き。
キャラクター
西銘光
主人公。いつも琉球王国のTシャツを着ている。
訳アリ鈍感系主人公。
ちなみに西銘という地名は久米島に存在する。
リルゥ・ジャミティダ
稀代のクーデレ系ヒロイン。光によるとアフリカ系?の美少女。
魔法を使えるので飛べます。
可愛いね……!!!!!
赤摘明
島一番の美少女。ボケツッコミ何でもござれのオールラウンダー。
リルゥ編の船に乗るところが好きなんですよ……!(オタク)
比嘉紬
ポンコツ系大人お姉さん。ただ突如頭が切れる行動をとるので抜け目ない人。
お酒飲むと豹変します。イハナシ強さTier表2位。
比嘉という地名も久米島にある。
勲茶殿妃里子
くんさでんきりこ。テンプレお嬢様だが肝の座りようが桁違い。
兼城丈
テンプレ中二病。最初チョイ役かと思ったら終盤いてくれてありがとう……!になる。
主人公以外の上記メンバーがCVあり。
その他CVがないネームドキャラが10人いないくらい。
ぽたは吉井が好き。最序盤野宿してたら鈴木さんに見つかって吉井√入る展開来い。
ゲームシステムについて
プロローグ、アカリ編、保険販売員編(比嘉さん編)、リルゥ編。
選択肢ほぼなし、分岐なしの一本道。
前の編を見れたら次の編に行ける。
CGは10枚。PVで結構ほぼ出し切っちゃってるし結構核心に近いところまで流しててビビった。
舞台について
沖縄の離島、渡夜時島(とよときじま)が舞台。
またよく行く隣島として久々島(ひさくじま)も存在する。
現実とは位置関係が逆で、おそらく久米島のあるところが小さい島である渡夜時島、渡名喜島のあるところが大きめの島である久々島となっている。
久米島の写真が聖地としてよく用いられている。(fragariaの森さんがロケハンを行ったため。渡名喜島は恐らくロケハンなし???ちょっと未確定)
また聖地カットや伝承として久高島も結構使われている様子。
どんなタイプの話なの?
ラブコメに始まり切ない感動のストーリーに終わる、という王道ボーイミーツガールをどこまで磨くことができるか? 令和のボーイミーツガールとは何か? ギャルゲーはどこから来て、どこへ行くのか? をド直球に突き詰めるべく制作されました。楽しんでいただければ幸いです。
(公式Youtubeより)
ストーリーは王道なボーイミーツガールもの。
ゼロ年代セカイ系と評す方が多かった印象だがぽたあんま履修できていないので不明。
ど真ん中ストレート一本勝負でどこまで通用するのかを描いた作品。
何がそんなにすごいの?????
絵がすごい
ギャルゲ塗りのような感じではなくゆるっと系の絵柄なのが良い。
音楽がすごい
音楽は全部?配信サイトのところから引っ張ってきているっぽい。
が欲しいタイミングで欲しいBGMが流れてくるので非常に良い。
ボイスがすごい
声優さんが上手だと思った。
幼少期とか性格の変化とか、声を使い分ける場面があるキャラも存在するが上手くされていたように思う。
シナリオがすごい
元々ミステリーとボーイミーツガールの共存で物語を作られていたが、のちにミステリー要素をごっそり抜いてボーイミーツガール1本で作られた本作。
そのため舞台背景の練りこみが半端じゃない。
それにプラスして伏線回収もすさまじい。おや?と思った部分、この辺なんでやっけ?と思った部分を気持ちよく解決してくれる。
また全部読んでからもう1回読み返すと全く異なる見方ができるところもあってよい。(比嘉さんとお祖母ちゃんの会話とか特に)
ミステリー削ったときに消されたと思われる舞台背景関係のあれこれについては物語が終わってからEXTRAで読めるようになっている。
ちなみにイラストとボイス(とムービー?)以外は基本1人で作られているらしい。えげつね。
これが物語の一貫性にも寄与しているのかもしれない。
あとはノロ、殿内、神女のような琉球文化独特の単語がたくさん登場するにもかかわらずすんなり物語に組み込ませられたのがすごい。
ぽたにもわかるように解説してくれるので助かる。
落とし方・落差がすごい
ルート序盤は基本コミカルよりなのでネタぶっこみまくる。
ここで油断してたらいつの間にか話を途中でやめられなくなり泣かされている。
余分な部分がほぼなくテンポよく進んでいけるせいで後戻りできなくなる。
あと地獄なときに地獄に落とすまで(具体的にはBBQ~星空観賞~小屋)がテクニカルすぎる。地獄RTAかな?
魔法に頼りすぎないところがすごい
魔法ってなんかご都合主義に傾倒しがちな舞台装置なので若干の危惧があった。
が、意外と依存しすぎずに完走したのがすごい。(特にアカリ編、保険販売員編)
もちろん超常的なことは起こるものの、あくまでも人物に主眼を置いているところがすごい。
舞台設定がすごい
沖縄の離島という設定をふんだんに生かしていてよい。
除湿してないと変色する布団、台風への備えがガチ、フェリーが遅延欠航して帰れなくなる、基本島民全員が顔見知り、うわさが一瞬で広がる、等々大小様々な設定が登場する。
これ沖縄本島やったらできない話だと思う。
あと純粋にエモですよエモ。星も海も山もきれい。
マルチビューがすごい
本作は三人称視点&マルチビューで書かれている。
基本は主人公である光視点で物語が進行していくが、場面によってはリルゥやアカリ、はてには名前もないモブ(面接官とかタバコ寝おじさんとか)視点にまで及ぶことがある。
これ自体は特段珍しいことではないが、マルチビューを活用することで神の視点から物語を俯瞰することができる。
キャラAとBのすれ違いもそれぞれの胸の内が明かされたりしていくので、違うんだよ~そうじゃないんだよなあ~と思いながら物語を進めていくのが楽しい。
ただしこの神の視点、後半は物語の広がりとともにどんどん追いつかなっていく。
マルチビューは機能しているものの、それ以上に登場人物も増え、世界観も増え、徐々にわからないことが増えていく。
神の視点からどんどん堕とされた結果、「よくわからないけどとにかく行動するしかない」という狭いキャラ目線まで堕ちる。これがシナリオと相まって非常に楽しい。(キツい)
おわりに
色々休日やろうと思ってたけど徹夜でイハナシ完走して余りのクソデカ感情に支配され動けなくなりました。
まだTRUTHとAPPEND見れてないのでやります。
シアワセ……シアワセ……